2020年収穫後。左よりマルコ、アンドレア、ダニエレ。
Siemàn(シエマン) とはヴェネト州の方言で”6つの手”を意味します。
私たちフィリッピーニ家の三兄弟(マルコ、ダニエレ、アンドレア)、つまり6つの手で造ることからシエマンと名付けました。
ヴェネト州ヴィチェンツァ近郊の“コッリ・ベリチ”(ベリチの丘)に一目惚れし、愛すべきこの地との出会いがきっかけでワイン造りを始めるようになりました。ワイナリーを始める前は、それぞれが別の仕事をしていた為、それぞれが異なった技能を持ち、共にワイン造りへ情熱を注いでいます。
探究心旺盛で、常にどの様にしたらテロワールを最大限に表現したワインやビールが出来るかを考えています。
葡萄はすべて有機農法で栽培し、今ではあまり作られなくなった土着品種を出来る限り栽培しています。近隣のチーズの生産者と協働でワインでチーズを熟成させたり、地域の生産者とのコラボレーションを大切にしています。白葡萄は、ガルガーネガ種、タイ・ビアンコ種、インクローチョ・マンゾーニ種、黒葡萄はタイ・ロッソ種、ピノ・ネーロ種を主体に生産しています。
ブドウはすべて手摘みで収穫しています。手作業なので、ブドウを慎重に選別できます。醸造も野生酵母のみで発酵し、添加物は最小限の亜硫酸塩を除き添加していません。こうして出来たワインは、自然のままの素朴な味わいで野生的魅力のあるワインに仕上がっています。
セパージュ:タイ・ビアンコ、ガルガーネガ、インクローチョ・マンゾーニ
ステンレスタンクで自然発酵。3〜7日間マセレーション。マセレーションの長さは発酵中のモストをテイスティングして決めています。一部を木樽で、その他はステンレスタンクで発酵。ノンフィルター。亜硫酸塩含有量:15mg/l。
セパージュ:タイ・ロッソ100%
7日〜10日間マセレーションしています。マセレーションの長さは発酵中のモストのテイスティングし決めています。一部を木樽で、その他はステンレスタンクで発酵。ノンフィルター。亜硫酸塩含有量:15mg/l以下。
セパージュ:モスカート、ガルガーネガ
2〜3日間マセレーションしています。マセレーションの長さは発酵中のモストをテイスティングし品種ごとに決めています。一部を木樽で、その他はステンレスタンクで発酵。ノンフィルター。亜硫酸塩含有量:20mg/l。
セパージュ:ピノ・ネーロ、ガルガーネガ、
インクローチョ・マンツォーニ
ピノ・ネーロを圧搾。ガルガーネガとインクローチョ・マンツォーニは軽くマセレーションしています。ステンレスタンクで発酵。セメント槽で熟成。一部は木樽で熟成。翌年の4月に瓶詰め。瓶内二次発酵。ノンフィルター。ノンドサージュ。辛口。食前酒として、また食事と一緒に会話を楽しみながら飲んで欲しい。亜硫酸塩含有量:15mg/l。
ビールはブドウ園の土着酵母で発酵し、何ヶ月もオーク樽で8〜18ヶ月間かけてゆっくり熟成させます。イタリアではめずらしい自然発酵でビールを造っています。他のビールを造るときのように培養酵母は使用せず、自然に存在している酵母のみで発酵をさせています。長い時間をかけて樽で発酵・熟成させるので、培養酵母を使用し温度管理をしている一般的なビールを製造をするのと比べ、時間もかかりますしリスクも伴いますが、酸味があり独特の香りのあるビールが出来ます。ワイナリーを営んでいるシエマン社のビールを特徴付けているのが、自然発酵させたビールに農園で栽培されたブドウを加え熟成させています。
ブドウのワイルドサワーエール"Negà"
12ヶ月、樫(かし)の樽で野生酵母によってゆっくりと発酵・熟成させています。その間、熟成の最後には自家農園のコッリ・ベリチで栽培したブドウ(ガルガーネガ種)を一部は蔓上で15日間乾燥させた状態で樽に加え、さらに3ヶ月熟成させました。
瓶内発酵、ノンフィルター、非加熱処理
アルコール度数:7.2%